魚介類の共通の天敵といえば赤潮です。一度赤潮が起きると、魚介類は死んでしまい、数百万円の経済的被害が出てしまいます。
その赤潮の主な成分はヘテロカプサというプランクトンです。これが大量に増殖すると、海の色が赤く見え、プランクトンが海の酸素を使ってしまい、結果、魚介類が窒息死してしまうわけです。
では、どうすれば赤潮の被害を低減できるのでしょうか?もし、魚介類と話をすることができれば赤潮の被害を低減できるはず・・・
実はその装置があるのです!!
それが
「貝リンガル」
というものです!!
この装置は2004年にミキモトと九州大学や東京測器研究所が開発しました。名前の由来はバイリンガルの言葉をもじったそうです。
どうやって使うのかというと、海中の二枚貝にホールセンサを装着して殻体運動を測定します。その開閉運動の変化により赤潮や貧酸素などの海の環境異常をいち早くキャッチし、無線により警報としてパソコンや携帯に通知する仕組みなので、これにより赤潮から貝を守ることができるのです。
この「貝リンガル」は今のところアコヤガイでの運用が中心ですが、将来はカキやホタテガイなどに応用される予定です。
これが貝リンガルより送られてきたメッセージ。なんだかおもしろいですね。でもこれが送られてくることは貝に危機が迫っているという事なのです。(汗)
このように「貝リンガル」を機に魚介類と話ができて被害低減につなげられたらいいですね。