日本人は丸くてかわいいものが好きです。このブログでおなじみの真珠を始め、珊瑚や水晶などの宝石類を日本人は丸く加工する傾向にあります。ちなみに、真珠は日本人にとっては身近な宝石で、日本人に一番似合うとされています。また、真珠は戦後の日本にとっては外貨獲得手段の中心になりました。
また、果物類ではいちごを始め、さくらんぼやぶどう、りんごになし、すいか、めろんなど日本の多くの地域で丸くてかわいい果物が栽培されました。ちなみにいちごは日本人が大好きな果物で世界での生産量は11位ですが消費量は世界一で品種の数も約300種と大変多く、世界全体の品種の半分以上が日本のものだという説もあります。
他にも野菜類で言えばミニトマトや賀茂ナスなど丸い野菜も作られています。また、ビー玉も日本が発祥ともいえます。和菓子でも団子や練り切り、玉羊羹などが挙げられます。
では、どうして日本人は丸くてかわいいものが好きなのでしょうか？今回はそれを考察していきます。
まず、日本人の丸くてかわいいものが好きな理由の一つとしては脳への刺激が少なく、落ち着くという理由です。
丸い形は柔らかい印象をもたらします。この印象が人に対して心地よいイメージを与えてくれるのです。また、攻撃的欲求を抑制し、人に穏やかな安心感を与えます。
次の理由は日本人独特の風習があります。
日本には古来から丸いものを、縁起の良いもの神聖なものとして大切にしたりお供えしたりします。例えば秋の満月の夜には月見を行い、お団子をお供えして、その美しさを鑑賞します。また、酒蔵では新酒が造られると、青々とした大きな緑の杉玉を飾ります。この葉が枯れると、酒の熟成が進んでいるというサインになります。また、杉玉は酒の神様に「今年も良いお酒ができますように」という願いを込めて飾るそうです。
日本人は丸くてかわいいものが好きなのは以上のような理由からだと考えられます。
僕も丸くてかわいいものが好きですので、今後もそれを愛でようと思います。
