伝説の多機能型ジュエリーをご存じですか?それが帯留め「矢車」です!!
この帯留めは1937年にパリで開催された万国博覧会に出品するために作られたものです。帯留めはもちろん、専用ドライバーで分解して組み替えることにより、指輪や髪飾り、ブローチなど12通りの使い分けができるまさに伝説の多機能型ジュエリーです!!使用されている宝石は真珠の他にダイアモンドやサファイア、エメラルドが使用されており日本を凝縮したジュエリーと言えるでしょう。では、この帯留めには何㎜の真珠が使用されていたのでしょうか?見た限りでは両側の真珠は約6㎜程度の真珠が使用されていたと思われます。そして、真ん中の真珠は9㎜の真珠が使用されたと推測できます。このジュエリーが作られた当時は養殖技術が発達しておらず、6㎜の真珠が基準サイズであったことがうかがえます。また中央についている9㎜は当時としてはアコヤ真珠の最大のサイズだったと思われます。今では養殖技術が発達して10mm以上のアコヤ真珠が見れるようになりました。とはいえ、入れる核が大きければ大きいほどアコヤガイの死亡率が上がることは変わりありません。
これらの真珠も当時は結構お高かったでしょうね。