今回は大阪湾にアコヤガイがいるのかを考えてみました。
アコヤガイは房総半島や男鹿半島より南の比較的水深の浅い岩礁に生息しており、足糸を出して岩石などに固定して生活をしています。西日本ではよく見かける貝です。
では、本当に大阪湾にアコヤガイがいるのでしょうか？まずは真珠養殖がおこなわれている英虞湾と大阪湾を見比べてみます。アコヤガイは閉鎖性海域に生息していることが多いためです。
まずは英虞湾の地形から。
次に大阪湾。
どちらもアコヤガイがいそうな閉鎖的海域ですね。大阪湾の方が若干空いている部分が広いですが。
しかし、水質に関しては山林が多い英虞湾に対して都市部近くの大阪湾の水質は長年にわたって悪く、魚も住めない状況になったことがありました。けれど、近年では自治体の努力により大阪湾の水質が良くなってきています。その証拠に大阪湾に注ぐ淀川の下流では天然ウナギが取れています。水質浄化で大阪湾にアコヤガイが潜んでいてもおかしくありません。また、和歌山では野生のアコヤガイが発見されており、神戸にある兵庫運河ではアコヤガイによる真珠養殖の実績があります。
このように閉鎖的海域である大阪湾には野生のアコヤガイが潜んでいる可能性があります。もし、見つけることが出来たら真珠養殖業で関西を盛り上げていきたいですね。
