いよいよ年末ですね。それと同時に真珠の浜揚げの季節でもあります。そこで今回は真珠の浜揚げはなぜ冬に行われるのかを見ていきましょう。
なぜ真珠の浜揚げが冬に行われるのかというと、美しい真珠はこの時期にしか取れないからです。寒さが厳しくなると、真珠が赤みが差し、テリが良くなるという経験則に基づいています。また、この時期には炭酸カルシウムの結晶がきれいな平面で大きなものが形成されるという報告もあります。そんな寒い時期に巻く真珠層は「化粧巻き」と呼ばれ、ひときわテリが美しいといわれます。だから、化粧巻きが真珠層の最も表に来るように、この時期に真珠の浜揚げを行うのです。
そんな冬に浜揚げされた真珠はまるで雪玉のような光沢をもっています。そのことから、浜揚げは、これまで膨大な時間と手間を掛けて育ててきた苦労が報われる瞬間なのです。生産者さんたちもうれしいでしょうね。
そんな真珠の浜揚げの時に同時にとりだされる貝柱もめちゃくちゃおいしいです。この時期にしか食べられないレア感とホタテの貝柱をも超える食感と甘さが特徴です。そんな貝柱は1つの中に1個しか入っていなので、とても貴重で値段もそこそこします。真珠とともに一度味わってみてはいかがでしょうか。
以上が真珠の浜揚げについてでした。浜揚げをこの時期に行うのにはそんな理由があったのですね。