今回は「竹取物語」に出てくる蓬莱の玉の枝について触れていきたいと思います。
蓬莱の玉の枝はかぐや姫が車持皇子に対して結婚の条件として持ってきてと言われていたものです。車持皇子は3年をも歳月をかけ、偽物を職人さんに作らせますが、報酬が支払うのを忘れていたせいでかぐや姫に偽物だという事がばれてしまうのです。
では、蓬莱の玉の枝とは一体どんなものだったのでしょうか。
原文によれば、東の海にある『蓬莱山』に存在する、根は白銀、茎は黄金、実は真珠でできている木の枝とされています。
では、原文を紐解いてみましょう。東の海とは京よりも東側に位置する海という事ですので考えられるのは東海地方以東の海が見える地域だと思われます。
次に蓬莱山の位置について考察していきたいと思います。蓬莱山は日本のどこにでもありますが、一番有力なのは静岡県の蓬莱山なのではないかと思われます。
その理由としては静岡県は海に面しており、沼津は昔、真珠の産地として知られていたことから僕的には蓬莱の玉の枝はおそらく静岡県にある枝だろうということです。
しかし、蓬莱の玉の枝は誰も見たことがないと書かれていますので、真相は定かではありません。中国に生えている説もありますし、何とも言えません。しかし、「竹取物語」には富士山も出ていますので、何かしら静岡県と縁のある物語だったんでしょうね。