今回は「真珠の世界史」という本を基にフェルメールの真珠の謎について探っていきましょう。
このフェルメールが描いた真珠の耳飾りの少女に使われた真珠はいったいどんな種類だったのでしょうか?
フェルメールが見た真珠はセイロン産のアコヤ真珠だったと思われます。
耳飾りの少女に使われたイヤリングの真珠はアコヤ真珠の中でも特に大粒でした。あまりにも大きすぎたため、この真珠は模造品なのではないかとの声が多かったようです。2012年にこの絵が日本に来た際に模造真珠かもしくはフェルメールの想像力なのではないかとされ、真珠が本物ではない可能性を指摘しています。この絵は1665年に描かれました。当時としては模造真珠は最新のファッションでしたので、フェルメールも描いたのかもしれません。
今では幸吉さんが養殖技術を発明してくれたおかげで大粒の真珠が手に入りやすいですが、当時は天然真珠で大粒がなかったので模造真珠であるのが自然かもしれませんね。